副操縦士の新海元(木村拓哉)は北京行きのフライトにシフトされていた。機長は香田(堤真一)。行きのフライトは順調に運航した。 翌朝、帰国便の出発をひかえた元が宿泊ホテルのロビーにおりてくると、なにやら日本人女性がホテルのコンシェルジュともめている様子。その女性は医師の牛島ミサ(石田えり)。彼女は、自分が主治医をつとめる患者の容態が急変したため、その日いちばんの成田行き便のチケットを取って一刻も早く帰国したいと希望していた。元は、全日空の予約カウンターに電話し、自分のフライトでもある北京発成田行きANA906便のチケットを彼女にとってやる。
牛島を乗せたANA906便は日本へむけて離陸。しかし、成田に近づくにつれ天候が悪化し、906便は着陸できずに、成田上空で旋回しながら天候の回復を待つ状況となる。1時間、2時間と時間が経つにつれ、牛島を含めた乗客の苛立ちは増していく。と同時に、元自身も苛立ちを感じていた。 実はこの晩、元は歩実(柴咲コウ)との約束があったのだ。元は、少しでも成田で粘って着陸のタイミングをはかることを提案するが、機長の香田は北海道の新千歳空港に向かうと決定。いつも通り冷静な判断を下す香田であったが、実は香田もこの晩のり子(黒木瞳)と約束をしていたのであった。
思わぬ事件ですっぽかしにあってしまう歩実とのり子は…。 そして、患者を待たせている牛島は…!?
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